2010.10.09
ラスベガス展示会
9/24-30までラスベガス展示会に参加しました。
本当の目的はアメリカを諦めるためでした。と言うのも2008年にロサンゼルスからセントルイスを経由してNYまで最高の準備をして訪問したにもかかわらず、まったく相手にされなかったからです。
一方、アジア諸国では大歓迎を受け中国ハルビンに工場を作ったほどです。
このことをよく考えてみました。
もし欧米に和食の料理人がいたとします。彼がいくら腕が良いといっても日本の職人はあまり相手にしないでしょう。所詮、外国人であり小手先の技術に終始し、味の深さや伝統、習慣は彼からは見出せないと思うからです。
私がいくら頑張ったところで「なぜ、日本人にパンについてアドバイスをもらわないといけないのか・・・」それが彼らの言い分だと気づいたのです。
日本は戦後すべての分野で欧米を研究し、さらに日本らしさを付け加えることで著しい成長を遂げてきました。食品、自動車、スーパー、建築・・・
しかしアジア諸国は日本を目指してきたのです。韓国も台湾も・・・
だから私が行けば歓迎されたのです。私が凄いのではなく、日本の先輩たちがとても素晴らしい日本というブランドを作ってくれたのです。
これは外国に行くとよくわかることです。
誠実で謙虚、最高の技術、安心安全、やさしく親切でとても奥深い文化や習慣がある国、それが日本です。
このような国が他にありますか?
しかしそのように理解していてもアメリカを諦めきれずにいました。
二年前より進化したつぶジャムを持って行くことにしたのです。
展示会つまり彼らは自分たちの製品を展示してお客様を見つけようとしているのです。私はあらかじめ出展している業者729社を丹念に調べました。とても気の遠くなるような作業でした。その中から約30社を絞り出し三日間をかけて営業をしてみました。
想定されることをすべて準備し60kg以上のサンプルを毎日かばんに入れて訪問しました。
応えは「案ずるより産むが易し」でした。
彼らは自分たちの仕事を割いてとても長時間話を聞いてくれました。
そしてとても興味を示してくれました。
今頃、彼らは展示会で渡した60kg以上のサンプルを自分たちの研究室やお客様に届けて反応を確認しているようです。
何とかアメリカでもつぶジャムが広がることを願っています。